HIYAKUKICHI

Produced by Saltista Hashimoto FC

“飛躍”を合言葉に

母体であるSaltista 橋本 FCは「関わる全ての人に飛躍するきっかけと兆しを」を理念に「若者(学生)の実践環境の創出」に重きをおいてきた。

HIYAKUKICHIのプロジェクトは、各分野の責任者は全て学生。横にいる仲間は、その責任の重さと、意思決定の難しさを理解している。

より多くの若者の飛躍のきっかけになりたい―。
その思いは、この先も変わることはない。

若者の地域参画

相模原市では「若者の地域参画」に課題があり、私自身も次世代を担う若者が地域に関わることは、将来の相模原市をより良い場所にするために、非常に大切なことだと感じていた。

空き家問題は、全国的に大きな問題になりつつあり、今後さらに深刻化すると言われている。空き家問題の解消を引き留めているのは、オーナーの金銭面での問題だろう。それを、「若者の実践」と掛け合わせることで、双方メリットのある形で空き家問題解決の一助となれると考えた。

リノベの段階では、多くの企業、地域住民との連携により、大学生と地域の接点が生まれ、学生の相模原市への愛着が深まったようである。
また、様々な企画やイベントを通して、相模原に向き合い、考える機会が増えたことで、さらに相模原を知ることへと繋がった。

ただ、一方的に「相模原を知ってもらう」という取り組みではなく、学生が能動的に相模原に接する”仕掛け”を作ることが、今後の若者の地域参画を増やしていく鍵だと感じている。

代表 有山 蒔恩

HISTORY

HIYAKUKICHIが完成するまで

本格的な作業スタート

10月にHIYAKUKICHI運営メンバーの体制を整え、
改修作業のスケジュールや、お部屋のレイアウトを
決めました。
11月3日から解体の準備を開始。DIYに必要な器具を
揃え、解体作業に向けての環境作りや、作業人員の
募集を行いました。

建築学生の実践例

学生の実践例としては、建築学科の学生 が、内部の設計やリノベーションに使用 する材料などを考えて、実際にこの空き 家に落としこんでおります。
普段模型でしかできないことを、実際の 建物に落としこむことができるのは、大きな価値となりました。

天井と壁の解体

職人さんに説明を受けながら、自分たちの手で
天井を落としたり、壁の解体をしました。

空間デザインにこだわり、天井を落として梁を見せることで広く感じることができるようにしました。
もともと2部屋ありましたが、間の襖を取り壊して繋げたところもポイント。

床の修復 / 電気の配線

和室だったお部屋の畳を剥がし、隣の部屋との床の高さを揃えるために補強として自分たちで床を貼りました。

天井を落とした際に見えてしまった電気の線は資格を持ったプロの職人さんと一緒に綺麗に整えました。

最終組み立て作業

-襖の床埋め

襖の取り壊しでできてしまった床の穴を埋める作業をしました。

-壁紙はがし/漆喰塗り

壁の色をスタイリッシュなグレーに。

-床タイル張り

地元のタイル屋さんの協力で、玄関と会議室、トイレにタイルを貼りました。

-家具作り

大きな作業机と、カウンター机は廃材を使用した完全手作りとなっています。

HIYAKUKICHI
OPEN

2023年4月8日にオープンイベントを開催。
HIYAKUKICHI完成までの過程を写真を共に振り返り、生まれ変わった空き家をご覧いただきました。